業務用エアコンのA3(ドレン系)エラーについて
A3エラーとは
ダイキン製エアコンのエラーで、ドレン水位異常で発生するエラーです。
ダイキンではA3エラーですが、メーカーにより表記は異なります。
以下に各メーカーのドレン系エラー番号を表示しておきます。
ドレン系のエラーはエアコンクリーニングで解消できることが多く、エラーを前もって防ぐには定期的なエアコンクリーニングが必要となります。
ドレンポンプやフロートスイッチ、基板の不具合でもドレン系のエラーが発生します。
その場合はメーカーに連絡し、修理依頼することをお勧めいたします。
メーカー | エラー番号 |
ダイキン | A3 C3 |
三菱重工 | E9 |
三菱電機 |
P9 |
パナソニック |
E2 |
東芝 | 0b |
サンヨー |
P10 |
日立 | 01 |
ドレン系エラーとは
エアコンは冷房作動時に熱交換器(アルミフィン)が冷されて結露を発生します。
エアコンに取り込まれるお部屋の空気は暖かく、熱交換器が冷やされて冷たくなっている状態なので、その温度差で発生する結露です。
この結露はドレンパンという部品に溜められる構造になっています。
ドレンパンに結露がある程度溜まったら、ドレンパンの水位を計るスロートスイッチが作動します。するとドレンポンプが動いて結露を外部に排出する構造になっています。結露が外部に排出される配管をドレン配管といいます。
熱交換器にはホコリや汚れがついており、結露と一緒にドレンパンに落ちます。このドレンパンに落ちた汚れ(写真)がドレンエラーの原因です。
汚れが混ざった結露が原因で、ドレンポンプやドレン配管が詰まってしまうと結露の排出ができません。
そのまま冷房を作動し続けるとエアコンから水漏れを起こしてしまします。ですがエアコンが、ある一定以上の水位になると運転を強制的に停止します。
これがドレン系のA3エラーです。
エラーが発生してしまうと冷房が使えない状態となってしまいます。
お店などでは営業に支障がでてしますので、定期的なエアコンクリーニングをおすすめいたします。
A3エラーの応急対応方法
ここでご紹介するのはあくまで応急処置になります。
エアコンクリーニングやメーカー様への修理などで早急な対応をおすすめいたします。
用意するもの
脚立
バケツ
雑巾
床が濡れる場合があります。汚したくない床の場合はビニールなどで養生することをお勧めいたします。
汚れた水が手にかかる場合がありますので、嫌な方は手袋の着用をしてください。
エアコンから水を抜く
ここからはエアコンから満水状態になった結露を抜いていきます。
今回は天カセ4方向でご説明いたします。
エアコンのフィルターグリルを開けて送風ファンや基盤が見える状態にします。
エアコンの四隅のどこかに黒いゴム栓があるかと思います。
このゴム栓を抜くと水が出てきますのでバケツで受けて排出してください。
これでとりあえず運転が可能です。これでも運転できない場合は部品の故障となりますのでメーカーに連絡し、修理依頼することをおすすめいたします。
時間が経過すると再び結露が溜まってエラーが発生します。
その度にエアコンから水を抜いていけばエアコンの運転は可能です。
最後に・・・
あくまで応急処置になりますので、業者のクリーニング待ちなどでエアコンを使いたい場合は参考にしていただければと思います。
当社にお問合せいただけたらなるべく早く対応できるように努力いたします。
夏場などは非常に作業が混み合いますので、長いことエアコンクリーニングをされていない方は夏前に対策しておくことをお勧めいたします。
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